Orville買うなら抑えておくべき基本情報

オービルを知っていますか?

80年~90年頃にギブソンが日本の市場に向けて販売していたブランドで、
廉価版とは言え当時高嶺の花だったギブソンを8万円ほどで買える夢のようなギターだったんです。

そして月日は流れ現在、なかなかのお宝ギターに仕上がってるんですよ、これが。
通常この年代の中古ギターは定価の30%程度で取引されているんですが、このギターは定価の60%超えで取引されていて、ヤフオクでは一般的なギターの5倍~10倍のアクセス数がありとにかく人気者さがうかがえます。

豊富とは言えませんが、まだ数はあり、この先10年後、20年後に玉数が減ってきた時にさらにお宝化する可能性もあり、値上がり期待の邪悪な心で1本どうでしょうか。

ということで、Orvilleは欲しいけどよくわからない人向けに、ロゴ、シリアル、ピックアップなどの基本情報をまとめておきます。

まずはランク。
Orvilleと上位モデルのOrville By Gibsonの2種類がありヘッドのロゴで見分けが付きます。


上の画像はレスポールですが、SGやESさらにアコギとGibsonのギターは一通りそろっています。
Orvilleの代表的なモデルがLPC-75、LPS-75、SG-65などで、当時の定価は6~8万円程度、Orville By GibsonのメインモデルがLPCやLPSで定価は11万~13万程度、そして最上位モデルにキルトメイプルやフレイムメイプルが使用されているLPS-QMやLPS-FMがありこちらは定価が20万ほどでなかなかお目にかかれないギターです。

上位モデルにはGibsonピックアップが付き通常のOrvilleには日本製のピックアップが付いています。
上が日本製で下のPAT.NO.2.737.842と刻印されているものがGibson製です。


販売期間は88年~90年代後半、Orville、Orville By Gibson共にすべて日本製で寺田楽器とフジゲンが製造していました。
一番上のシリアルがシールになっているものが89年~93年に寺田が製造していたもので、Kと最初の0を飛ばして読みます。
K 01なら91年製、画像の物は89年製になります。
フジゲンがOrvilleの製造を始めたのが93年頃なのですべて90年製で最初の数字が製造年です。
真ん中の画像はフジゲン 96年製です
最後のシリアルはGがGibsonピックアップ付きOrville By Gibsonを表し最初の数字が製造年なので、寺田楽器 91年製です。
製造年や会社に優劣はなく、どれも同じように評価されているようなので、特にシリアルを気にする必要はないと思います。


Gibsonでありながら日本製、とか言われちゃうと5割増しで見えちゃうんですよね。
このギターを持っている又は弾いた事があるという人はぜひ、価格に見合ったギターだったのか、見かけ倒しだったのかレビューをお待ちしています。
ブランド自体がもう存在しないので悪い評価も気兼ねなく書いていただけると思います。
またスペック・中古価格・販売しているサイトなどの情報も載せていますので、ついでに見て行って下さい。