Fernandes   FST-80    The Function

追い剥に遭う率ナンバーワンと変なタイトルですが、まさにこの名前がピッタリなギターです。
本題に入る前に、フロイドローズ FRT-3を知らない人も多いと思うので、少し説明を入れておきます。

左　FRT-3 　右　 現在のフロイドローズ


現在の形に落ち着く以前のフロイドローズで、ファインチューナーがなく機能的には劣りますが、ヴァンヘイレンやブラッドギルスなど伝説級のアーティストが使用していたことや、 根強いファンがいることなどからプレミア価格となっていて、これだけで数万円の値が付くパーツです。

一方フェルナンデス FSTシリーズは70年～80年代に販売されていたモデルで、ヘッドにThe Functionと書かれた80年代の物は、よく売れたせいか中古価格が安く、あまり人気はありません。



プレミアパーツとあまり価値のない本体、ここから出てくる答えは部品取りギターです。
ヤフオクなどを見ても悲しいくらいにFRT-3が剝ぎ取られ、代替パーツに替わっています。

注意が必要なのはこのギターの価値はFRT-3のあるなしで決まるということで、FRT-3がないのにありの価格が付いていて、レアとタイトルが付いている物もあります。
購入の場合は、ブリッジと価格をよく見たほうがいいと思います。

今回、運よくオリジナル状態の物を手に入れこのままにするか迷いましたが、結局部品取りにしてしまいました。
こうしてまたひとつまたひとつと追い剝に遭うギターFST-80。あなたならどうしますか？